3月も油断禁物

3月に入り、暖かな日も増えてきました。とはいえ、朝晩はまだまだ冷えますね。さて、高齢者は暑さ、寒さに対する感覚が鈍くなり、身体の反応も弱くなっています。血圧の変動が著しい季節は、朝晩の冷え込みが強くなる1、2月ということだそうですが、3月のこの時期も要注意。急激な温度変化による「ヒートショック」で入浴中に溺れたり、乾燥した室内で気付かぬうちに脱水症状に陥ったりする危険があります。家庭内で死亡する高齢者4分の1はヒートショック死というデータが上がっているほどです。暖房がきいた部屋を出て、冷え切った洗面所で服を脱ぎ、ぶるぶる震えながら慌てて熱いお風呂へ。
そのような状態で湯船につかると血管が広がって急激に下がり、心筋梗塞や脳梗塞、不整脈も引き起こす危険性もあります。

対策方法は?

医学的には、室内や洗面所とお風呂場の温度差が10度以上になると血圧が急上昇し心臓に大きな負担がかかるそうです。温度差が10度以上にならないよう、室内の換気や湿度をしっかり管理したいところですが、どのような対策をすればよいのでしょうか?

・洗面所を暖める
・浴室を湯気で暖める
・シャワーでお湯を張る
・湯温は41度以下に
・夕食前に入浴する

ほんの少し気を付けるだけでヒートショックは予防できるので、毎日欠かさず対策を実践してください。