箱型から在宅へのきざし

最近とかく思うのが、高齢者の暮らし方にも多様性が芽生えてきているなあと感じる事がしばしばあります。ひと昔前は、自立した生活ができなくなったら、老人ホームで余生を過ごすのもしかたないかな、と悲しいかな、寂しいかなお考えになる方が多かったように思います。ところが、(企業ではダイバーシティなんて言葉を耳にしますが)高齢者の間でも暮らしの多様性意識が向上していることを実感します。訪問介護の普及を始め、宅食、見守りなどの高齢者向けサービスの増加が大きく影響しているのでしょうか。認知症治療の急速な進歩が高齢者の自立に大きく影響しているとの話も聞きます。社会・経済的な側面、医療の進歩により、今後ますます在宅希望の高齢者は増える、希望ではなく実際に自立した生活を送る高齢者は増えるでしょう、と先日対談した某大手介護事業者代表がおっしゃっていました。また、最近は、箱(サ高住、老人ホーム)が厳しいとも。空室が埋まらないそうです。特に郊外にはたくさんの高齢者向け住宅がありますよね。建設ラッシュと思えるほど、あちこちで建設中の高齢者向け住宅も見かけます。超高齢化社会に突入するわけですが、これまでの高齢者像のままではニーズを捉えることはできないでしょう。10年後20年後の話ではなく、5年以内に箱型思考から脱却しないと超高齢化社会のトレンドから遅れてしまうことに。当たり前ですが、現場の生の声が社会の流れの源流になっているわけですよ。